第39回 モデルがキャスティングで選ばれるために
モデルとしてある程度技術が身につき、業界の知識的なこともわかってきて、事務所とも関係ができてきたりすると少しは慣れてくると思います。
それまでは、色々なことが新しいことばかりでドキドキしていたかと思いますが、冷静に色々と今後どうしていこうかと考えることができるようなってきます。
次に大事になってくるのが、様々なキャスティングの場でいかに選ばれるかということ。
キャスティングとは、雑誌やメディアや広告会社など、制作側からすると、モデルを手配することを言います。
「さぁー今回はどんなモデルをキャスティングしようかな?」
とか
「今回キャスティングしたモデルの○○さんです」
とか
そんな感じで日常的に使います。
基礎ができてきたら、次のステップはこの制作のみなさん、つまり皆さんからするとお客様にあたる人たち。
その人たちがキャスティングするときに、いかに選ばれるかということを考えていくことになります。
キャスティングされるモデルの側からすると、選ばれるのは大体以下のパターンです。
①事務所にオーディションがきて、それに書類エントリー、最後のオーディションまで勝ち残って選ばれる。
②過去に現場で信頼関係ができて仲良くなった人脈から直接紹介されるパターン。
③事務所や自分のSNSに直接指名でキャスティングの依頼が来るパターン。
だいたいこの3つのどれかです。
新人さんなら最初は①です。
自分で勝ち取るのです。
そのために大事なのはオーディションの自己PRや写真写りの練習。
シンフォニアではオーディションやポージングの練習に関しては、所属者のみが見ることのできる映像教材をたくさん用意していますから、自宅でもオンライン学習ができるようになっていますから、家で鏡を見ながらや、映像を撮りながら自主トレーニングができます。
またオンラインでのセミナーもやっていて、その中でオーディションの自己PRトレーニングもできます。
これらをしっかりやっておけば、チャンスは何倍にもなります。
逆にこれをやらずにオーディションを受け続けるのは少しもったいない気もします。
なぜなら、書類が通ってもその先で落ちてしまうからです。
自己PRのレッスンまでしている事務所、また自宅学習も可能にしている事務所は意外と多くはないので、探してみましょう。
次にあるのが②の仲の良い現場の人からの紹介です。
これはある程度現場に出て、現場の人から認められた人のみにやってくるチャンス。
現場の人に気に入られて認められると、その人が他の制作の人に紹介したり、おすすめしてくれていたりします。
ポイントとしては、一つ一つの現場で、現場の人が感動するくらいの働きをすること。
挨拶、技術的に認められる、物作り意識をともに共有する、片付けなどを手伝う、コミュニケーションを取る、こんなことをしっかりとやることです。
最後に③の事務所や自分のSNSに直接オファーがくること。
これはある程度結果を出すことが条件になります。
事務所に直接来るということは、メディアなどに出て色々な人の目にとまる状態だということです。
また、自分のSNSに直接来るのもある程度フォロワーなどが多くて結果を残しているということです。
気を付けてほしいのは、業界には一部怪しいひとも多いということ。
現場で仲良くなって良くしてくれていると思ったら、ただ単に下心だった。
また、SNSのフォロワーもそんなにいないのに、良い話をもってきた。
この2つで騙されることもあります。
そこは事務所に入っている人であれば、事務所に必ず相談してください。
新人のうちに良い話をもってこられたら、おかしいな・・
と思ってよいと思います。
キャスティングで選ばれるコツは以上です。
近道はないけど、コツコツ日々努力していると確実に自分に返ってきます。
あきらめないで続けていきましょうね。
モデルとして良いキャスティングに恵まれますように。