第8回 姿勢のもう一つの意味
うちのオフィスには常に3種類の人がいます。
(1)従業員
(2)所属者でプロとしての研修を受けている人
(3)一般の学生さんなどの企業インターン
オフィスはもちろんお客様にサービスを提供するための大切な場所ですが、
この人たちが育つための場でもあると考えています。
うちではこの3種類の人たちに全く同じ教育をしています。
社長である僕も同じです。
さて、特に最初にやるのがあいさつや姿勢、表情筋のトレーニングなど。
基本的なことですが、特に姿勢についてお話ししたいと思います。
モデルやタレントなど、自分の見た目を商品としている人たちは、当然姿勢がよくないといけないというのはご理解いたたけると思います。
しかし、うちでは社員や一般の学生企業インターン生にまで姿勢にこだわって教育します。
おそらく1か月もいれば相当変わります。
背筋だけではありません。
例えば椅子の脚の部分に自分の足を載せたり、脚を組んだりも指摘します。
何故そこまでするのか?
例えばすごい大物が目の前に現れたとしましょう。
有名芸能人か政治家か大企業の社長かわかりませんが、とにかく大物です。
するとだれだっていつもとは姿勢が違うはず。
背筋を伸ばし、足だってちゃんと揃えます。
理由の一つは緊張するから。
ただ緊張することがよいとは思いません。
もう一つの理由があります。
それは人間、謙虚で、素直な気持ちの時に姿勢を正すんです。
だから、人間を商品としいてる我々のような仕事ですから、偉い人に合ったときにだけそうするのではなく、いつでも、だれに対してでも、謙虚に素直な姿勢でいることだと思うんです。
仮に一人でいるときにだってです。
だから、大物と会うから緊張してとか、怒られるから緊張して姿勢を正すとは 違います。
謙虚で素直で、なんでも学ぼう、いつも当たり前のように繰り返していることでも、
一生懸命向き合おう。
その心の姿勢があるから、身体の姿勢も正される。
身体の姿勢を正せば心の姿勢も素直に謙虚に一生懸命になる。
私自身も偉そうに言っておきながら時としてだらしなくなります。
そんな時は、今自分は謙虚さを失っているのでは?
そう自問します。
完璧には簡単にできるものではありませんが、その意識をもって、 一日に何度かでも気づくように
なれば、その心の姿勢が必ず人に伝わり、人から愛される人になると思います。