キャスティング
2017.11.18
タレントモデル芸能人のキャスティングで起こる、事件やトラブル
タレントモデル芸能人のキャスティングで起こる、事件やトラブル
この仕事に長く携わっていると、さまざまなトラブルに遭遇したこともあります。

自社の話はもちろんですが、他社のお話しも良く聞きます。

今日はそんなトラブルにはどんなものがあるのか、またお客様が気を付けたほうが良い事などのヒントになれば良いなと思っております。

中小企業がモデルをキャステイングする場合は、比較的事務所所属者の中でも新人を使ったり、フリーランスの方を使う場合も多いと思います。

事務所所属者を使う場合と、フリーランスのモデルを使う場合はずいぶんと話が違ってきますので、まずは事務所所属者を使う場合のお話しから。

事務所に所属する、モデル、タレント、芸能人を起用する場合、代理店やキャスティング会社を間に挟む場合と、自社で直接事務所にアプローチする場合があると思います。

キャスティング会社や代理店に任せるとしても、最終契約内容は、企業として交わすことになりますから、丸投げしているから任せっぱなしは少し危険だと思います。

まずはよくあるトラブル事例、金額についてです。

この業界でよくあるのは、金額が明確ではなく先に進んで行ってしまう場合。

下手すると、撮影が終わったあとに、金額が決まる場合もあります。

普通の業界では中々理解しづらいことですが、事実そういうケースもあります。
そして、モデルやタレントの広告起用の場合は年間の肖像使用料というような考え方ですから、一般の買い物とは少し感覚が違います。

ですから、最初に金額を明確にしてもらってください。

撮影につきいくら。

年間の使用料はいくら。

更新する場合はいくらなのか?

できれば、その他追加撮影や、色々な媒体でも追加で使いたい場合はどうなのか?

社内の資料で使いたい場合はどうなのか?

これ最初に話し合っておかないと、意外と後で追加料金のことでもめることが多いです。

あらゆる事態を想定し、それに対する費用を定めておくことが大切です。

モデル、タレント、芸能人は生ものですから、明確に金額が決まっていない場合も多くあるのです。

本来は間にキャステイング会社や代理店がはいっていれば、おそらく中間業者から確認をしてくれることと思いますが、必ずしもみなさんそれを実行しているわけではないため、トラブルになる事例があります。

金額は最初に明確にすることです。

次は肖像について。

先ほども触れましたが、モデル、タレント、芸能人が広告的な出演をする場合、自身の肖像の使用をサービスとして提供するわけです。

自身のキャラクターや存在、名前が商品なわけですから、これをむやみに加工したり、色々なもので使うことは基本的にはできません。

最初の契約の中で、これこれのメディアで、こういう使い方をしますと規定します。

そして、そのメディアで使うことに対して事務所側は許可をだし、費用を決めます。

よくある事例は、web限定で、タレントが出演。

撮影をし、無事にインパクトのあるwebが完成しました。

ところがその写真をパンフレットにも印刷し使いました。

これは実は契約違反になります。

使う側からすると、どうせ撮影したんだし、利用してもいいのでは?

そう思いがちです。

ですが、それなら最初にその約束をしておかないと、追加料金を請求されるケースがあります。

飲食店などでも、よくポスターとして有名人の○○さん来店と使っているケースがあります。

これも事務所からクレームが来なければ問題ないですが、もし破棄してほしいと言われたら従わなくてはいけません。

また、一歩間違うと、肖像の使用料を請求されるケースも。

タレント、モデル、芸能人は、自身の存在、名前、姿を商品としているという感覚は中々わかりづらいですが、うかつに使用して大変なことに・・ということもありますので十分にご注意を。

これも最初に取り決めをしておくことが大事。

企業ですと、最初webだけと思っていたけど、やっぱりポスターにも・・会社概要にも・・
と広がっていくことありますよね。

だとしたら、最初に将来的な構想に立って、ビジョンを描き、ここにも使いたいなとイメージしておくことが大切です。

これに関してはシンフォニアなどに相談していただければ、広がった時に追加料金なしで対応できるノウハウなど持っていますので、ご相談くださればと思います。

次に使用期間について。
タレント、モデル、芸能人をキャスティングして使う場合、期間を定められます。

これは使う側からすとすごく不便ですが、質の良いモデルやタレント、また売れている芸能人ほど、たくさんの企業からオファーがきます。

大きな企業はだいたい競合をかけてきます。

競合とは、同業他社のものには、期間中出演しないでくださいと言う物。

それはそうですよね。

ライバルの商品も宣伝されるとお客様も混乱しますし、自社にとってはデメリットですから。

ということで、使ってもいいけど、期限を定めてねということなんです。

バーゲンなどの短期キャンペーンの場合は1か月や3か月というものもあります。
中には超短期で2週間限定というのも。

ただしこの期間を過ぎると使えなくなるので注意してください。

通常は1年で更新の場合が多いです。

では、1年で契約が切れて、使えなくなる、でもやっぱり引き続き使いたい・・

この時はどうすればよいか?

それは契約更新をすることになります。

金額や条件もこの時に再見直し。

もし、そのモデルやタレント、芸能人が最初の契約時よりも売れていた場合は、当然値上がりしています。

これもリスクですよね。

当社に相談いただければ、これも実はノウハウがあり、長期で価格高騰リスクを抑えるやり方があります。

さて、ここでよくあるトラブルは、この期間を過ぎて肖像を使用してしまうことです。

とある有名人にウェブに出演してもらっている、ところが、契約の事を忘れてしまい、期間を過ぎてしまった・・

これは最悪です。

下手するともう1年分請求されます。

また、違約金としてそれ以上に請求されることも。

例えば事務所側は契約が切れているから当然削除されているだろうと思い込んでいたとします。

ですから、別のクライアントと広告の契約を結びます。

そのクライアントとは当然競合をかけて、独占的にクライアントの広告のみしかやらないと契約を交わすわけです。

しかし、もし前のクライアントがまだ肖像を使っていたら・・

そうです、契約違反で下手すると事務所に損害賠償がきます。

これの賠償を以前のクライアントに求めてくるリスクがあります。

ですから、有名人でギャラの高いタレント、モデル、芸能人を使うときほどご注意ください。

間に入ったキャステイング会社や代理店がちゃんとリマインドしてくれればよいのですが、そこも忘れられて・・というケースはあり得ます。

くれぐれも契約内容を良くご確認くださいね。

次はレアですが、実際に過去にあったお話を。

間に代理店がはいり、キャスティングの話が進みます。

ある日代理店にあたる方との連絡がとれなくなる。

これもまれに耳にします。

事情はいろいろだと思いますが・・

間に入って話を進めていた当事者がいなくなりますから、非常に混乱します。

その場合は、最悪、企業自ら、事務所と交渉して進めるしかなくなるわけですが、だいたいこうなる時には、事務所サイドともやりとりがうまくいっていなかったケースが多いと思います。

とても大変なやりとりになります。

代理店やキャスティングといっても色々な方がいます。

特に都内ではたくさんいらっしゃり、ほぼ個人でやられている方もいます。

もちろん、丁寧に素晴らしい仕事をされる方もたくさんいらっしゃいますが、残念ながら皆さんがそうというわけではありません。

ですから、信頼できるかどうかは慎重に見極められた方が良いかと思います。

うちも実はプロダクション側として、何度か被害に逢ったことがあります。

だいたい、そのケースでは資金繰りがうまくいっていないなどの場合が多いかもしれません。

できれば代理店の方の会社に訪問する、サイトを調べる。

個人の方であればSNSを確認するなどはしたほうが良いかと思います。

もちろん大手や歴史のある会社であればそんな心配はほぼないと思いますが。

継続してキャスティングをされる企業は、信頼できるパートナーとしてキャスティング会社を選ばれることが大切ですね。

今までは事務所に所属しているタレント、モデル、芸能人をキャスティングする場合のお話しでした。

さて、次はフリーランスの方の場合です。

最近はネット上でフリーでモデルをしている人たちが、自分を売り込んでいたり、フリーモデルを検索してキャスティング出来るサイトもあったりとすごく便利になりました。

フリーモデルのメリットはなんといっても安く起用できること。

プロでは考えられないくらい安いギャラで動いてくれます。

フリーランスのモデルを使う場合に起こるトラブルとはどんなものがあるか?

まずは、一番致命的な事、当日こない・・

フリーランスのモデルは、個人でやっていますから、事務所に入ったこともないという人もたくさんいます。

ですから、プロとしての意識や教育を受けたことがありません。

誰かから教えられたり、叱られたりがほぼないわけです。

ですから、当然事務所の所属者のように仕事をいただいたら、体調管理も自分の責任、お客様に迷惑を掛けてはいけない、お客様の為に・・

という意識が低い方が多いです。

もちろん、フリーランスでも、数々の現場を経験し、プロ意識の高い素晴らしい方もいます。

ですが、昨今は比較的、簡単にフリーランスのモデルとして活動できますから、残念ながら、質の高い方と出会うのは大変かもしれません。

ということで、体調不良ということで、当日にこない。

現場を遅刻する。

一生懸命仕事をしない。

それらはある程度あきらめてください。

フリーモデルというのはいわば素人さんをモデルとして使おうということに近いわけです。

ですから、ギャラも破格でいけるし、条件もほぼこちらの提示でいけることが多いです。

ですから、安い分、そのあたりは仕方がないということです。

現場での能力的な問題もあります。

事務所所属者であれば、例えばクライアントから、ある程度トークもできますか?
と聞かれれば、当然現場目線で対応できるかどうかで答えます。

出来ないタレントモデルであれば当然できませんとお伝えします。

しかし、フリーランスのモデルの場合、できますか?

と聞かれても基準は自分中のできるですから、トークであれば、友達の中でよくしゃべるほう・・というレベルでもできますと答えます。

さて、現場でどうなるか?

こちらスタジオもカメラマンもヘアメイクもコストをかけて用意している、でも肝心のモデルが・・

これ実際によくあります。

そういう意味では、質を求める企業は、フリーモデルはおすすめしません。

あと、コントロールが効かないという問題もあります。

いわば普通の若い女性です、下手すると学生さんで社会人経験もありません。

こちらから、他社の広告は控えてねとか、問題行動は気を付けてねとかお願いしたとしても、そこはコントロールがききません。

契約を交わしても、それを実行するのは本人のみですから、やはり約束がまもられるかというと微妙なところです。

ですから、これから事業を大きくしよう、顧客を増やそうと考えている企業様には少しリスクが大きいかもしれません。

さて、これらのモデルやタレントをキャスティングする際に発生するトラブルに対処するにはどうすればよいか?

まずは自社での写真や映像の使い方や今後使って行きたい可能性をイメージし、それに合わせた契約にすること。

契約書は明確にし、金額設定をちゃんと決めておくこと。

肖像の使用期限は、担当者を決め、リマインドの仕組みをつくり、自社でも管理しておくこと。

やりとりは口頭ではなく、メールでおこない、内容を文章で残るようにしておくこと。

代理店やキャスティング会社に間に入ってもらう場合は、事業年数や、信頼できるかどうか確認すること。

フリーランスのモデルは使用に十分注意、リスクを踏まえたうえで、それでも問題ない使い方のみとすること。

今回は、モデルやタレント、芸能人をキャスティングする際に比較的よく起こるトラブルについてお話ししました。

キャスティングに関して、不安なこと、分からないことは、シンフォニアまでお気軽にご相談ください。
弊社のお客様でなくても、相談だけでも全く問題ございません。
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