キャスティング
2018.06.30
タレントモデルキャスティングの専門用語
タレントモデルキャスティングの専門用語
モデルタレントのキャスティング会社シンフォニアです。
タレント・芸能人・モデルのキャスティングをする際にお客様からたまにいただくお話し。

それは専門用語がとても分かりづらいということ。

そこで今回はそんなモデルやタレントをキャスティングする際の専門用語について解説したいと思います。

・キャスティングとは?

広告やイベントなどにモデルや芸能人やタレントを手配すること。
最近ではインフルエンサーなどの手配もキャスティングといいます。
一般企業の広報の場合でも、イベントでも、またテレビやラジオ、雑誌などのメディアでもどんな人を使うかは非常に重要です。
ドラマのキャスティングをする場合などは、〇〇の主役のキャスティング誰にしようか?などという使い方をします。
また、企業の広告などでモデルやタレントなどを使いたい場合は、キャスティング会社に対して、今度の□□に使うモデルのキャスティングをお願いできますか?などという使い方をします。
インターネットで検索すると、釣りのルアーなどを遠方に投げるキャスティングが出てきたりするので、モデルやタレントや芸能人を使いたい場合のキャスティングでは、「キャスティングモデル」などと入れて検索するのが良いでしょう。


・キャスティング会社とは?

タレントやモデルのキャスティングを代行して行ってくれる会社のことです。
例えば、もし自分で自社のイメージキャラクターとなるモデルやタレントを探し、交渉しようとすれば、相当大変。
なぜならば、お金を払えば出してくれると言う物でもありませんし、契約内容や金額交渉など、慣れていないとかなり複雑。
しかも認識の違いで大きなトラブルや訴訟もあり得る世界だからです。
ですから、通常はキャスティングをしたい場合は、キャスティング会社に要望を伝え、依頼し、提案をもらいます。
ややこしいことは全てやってもらえますので、ストレスなく、時間もとられず、大体のケースで値段も安く交渉してくれ、自社のニーズにあったキャスティングができます。
ですからモデルやタレントを使いたいときはキャスティング会社を使わない手はないでしょう。


・代理店とは?

ほとんどの場合、広告代理店を指します。まれに、それ以外の制作やPRの部分を代わりに任せる会社を指すこともあります。
広告系やイベント関連のプロジェクトを進める時に、細かいことを全て任せ、代わりに行ってもらう会社です。
企業から直接キャスティング会社に依頼と言うケースもあれば、企業から代理店、代理店からキャスィング会社にオファーが来る場合もあります。
広告代理店に任せた場合は、戦略からモデルやタレントのキャスティング、予算の使い方まで、代理店が主導権をにぎります。
自社のスタッフや時間をそこにとられたくない場合や、専門家に任せたい場合に活躍します。
大企業などはこのパターンが多いでしょう。
中小企業では、自ら戦略を立て、キャスティング会社に連絡をしてモデルやタレントをキャスティングすることが多いと思われます。


・プロダクションとは?

モデルやタレントや芸能人が在籍している事務所のことです。
ジャンルは色々とあり、モデル事務所、お笑い系の事務所、タレント事務所、音楽系の事務所、キッズの事務所など様々です。
事務所によっても運営方法や、金額などが全く違います。
通常はモデルやタレントの発掘や育成、マネジメント、営業などを行います。
ほとんどのモデルやタレントや芸能人はプロダクションに所属しています。
まれに個人事務所でやられている人もいますが、この場合、連絡ややりとりが難航することが多いです。
また、最近は読者モデルのような素人に近いモデルなどはフリーランスで活動している場合も増えてきました。
ただ、間に事務所がないため、フリーのモデルやタレントはトラブルになりやすいことが多いです。
取引するにも、あくまでも一般の素人の方ということです。
現場に当日こない、評判を落とすような言動やネット書き込みがある、行動をコントロールできない、約束守ってくれる保証はない。
そういったリスクが多いので、大事な企業のイメージをゆだねるものに使うことはおすすめできません。
一般の企業が直接やり取りをしようと思うと、業界独特の慣例もあり、なかなかスムーズにいかないために、通常はキャスティング会社を通してやりとりをします。


・ヘアメイクとは?

撮影の現場で、主にメイクアップや髪型のセットを行うプロです。
いくらいいモデルやタレントを用意しても、イメージ通りの写真に仕上げるには、ヘアメイクの力が欠かせません。
ここはしっかりと予算をかけて、プロを用意することをお勧めします。
でないと、せっかく用意したモデルやタレント、カメラマンの腕も、メイクや髪型のミスマッチで台無しになります。
広告系の写真などは、御社を語ってくれる大切なツールですから、モデルやタレントの力を最大限に引き出すためにも、ヘアメイクの手配も力を入れたいところです。


・スタイリストとは?

キャスティングしたモデルやタレントの衣装の用意をするプロです。
スタイリストにお願いすれば広告などのイメージに合った衣装の用意、また、当日の状況に応じた衣装合わせなどに対応してくれます。
こちらもヘアメイク同様、写真の上がりに相当大きな影響が出ます。


・オーディションとは?

モデルやタレントや芸能人を起用する際、特に新人に近く、あまりメディアへの露出が無い場合、当然一度実物と対面してから決定したいと思うでしょう。
そのような時に、実際に呼んで、面談をして選考することをオーディションと言います。
一対一で行うこともあれば、多いのは複数人呼んでやる形式。
質疑応答的にやることもあれば、モデルの場合テスト撮影としてためし撮りをしてみる、また自己PRをしてもらうこともあります。
起用したモデルやタレントが今後どのような活動をしていくかも気になるところでしょうし、しっかり聞きたいものです。
シンフォニアではオーディションのアドバイスや運営のお手伝いも行っております。


・宣材とは?

宣材写真の略、宣材とは宣伝材料のこと。
つまりモデルやタレントや芸能人自身の売り込み用のプロフィールのことです。
最近はデータとしてメールでやりとりすることがほとんどです。
全身とバストアップの写真、スリーサイズ、特技、過去の経歴などが掲載されていることが一般的です。


・コンポジとは?

コンポジットの略で、上の宣材写真のことです。


・肖像とは?

その人の姿や存在の事です。
写真はもちろん、似顔絵であってもその人と特定できる場合はそれに入る場合があります。
その人のキャラクターと言えば分かりやすいでしょうか?
多くの方がその人と認識する有名人なら、声であっても肖像の一部といえると思います。
通常キャスティングしたモデルやタレントの契約は、その人の肖像を使用する期間で金額が決まります。
CMに1年使えばいくら、1年経ったら更新する場合と、最初から数年契約の場合も。
通常はベースの金額×年数で金額が決まります。
また、キャスティングしたモデルやタレントの契約時に何と何に使用するか、それでも金額が変わる場合があります。
つまり、使っていい範囲(例えばポスター広告と自社のウェブなど)と期間で金額が決まります。
もし期限が過ぎたら肖像を使用できませんし、決められた範囲外でも使用することはできません。
万が一それを超えてキャスティングしたモデルやタレントを使用すると契約違反になってしまい、大きなトラブルとなります。
最初の契約がすごく大切、ここはプロであるキャスティング会社に任せることをお勧めいたします。


・買い切りとは?

上の肖像を、無条件で、半永久的に使わせてほしいという契約です。
ある程度モデルやタレントの知名度があったり、これから有名になろうとしているモデルやタレントや芸能人の卵は、これに応じてくれることはほとんどありません。
応じてくれるのは素人に近い新人さんで、かつ、将来に渡ってステップアップを望んでいない人だと思います。
また、事務所所属者も買い切ができません。
理由はこの後お話しする競合というものがあるからです。
実際に買い切が行われるケースは、素人が登録して行っているエキストラや素人モデルなどの場合です。
買い切の場合、相手は素人さんですから、何かあっても責任を負ってくれません、また、何か事件を起こしたり、ネットにイメージの悪いことを書きこまれ炎上したりしても責任を求めづらいです。
企業の広報に関わるものなど、ある程度大切なキャスティングにはおすすめできません。


・競合とは?

通常、企業が広告的にモデルやタレントや芸能人をキャスティングして使う場合、ライバル社に同じ人を使われることを避ける為に、一業種一社で契約をします。
つまり、契約期間中は同業他社に出演しないでと言う契約が一般的です。
ですから、モデルやタレントや芸能人側は、一つの企業の広告をしている場合、その期間は同業他社の仕事は断る状況になります。
ですから、よくオファーの来る業種ほど金額は高くなりますし、あまりオファーのない、ニッチな業種だと金額は安くなります。


・押さえとは?

スケジュールをあけといて欲しいということです。
「〇日撮影になるので押さえといていただいてもいいですか?」
モデルやタレントのキャスティングの現場では、こんな使い方をします。
また仮押さえというのもあります。 「もしこのオーディションで決定したら、〇日と〇日が撮影になりますので、一応仮押さえしといていただいてもいいですか?」
という使い方をします。


・バラシとは?

案件がなくなってしまうこと、もしくはその人を使わなくなってしまったこと。
「〇〇の案件ですけど、企画自体がなくなったのでバラシでお願いします。」
「すみません、別の方で決まったので、撮影で〇日押さえてもらっていましたが、バラシでおねがいします。」
と言う感じで使います。
言われたモデルやタレントは少し悲しい気持ちになります。


・スチールとは?

写真のことです。
スチールカメラマンとは写真専門のカメラマンのことです。
カメラマンだけだと、映像か写真かどちらかわかりませんね。
気を付けてほしいのはカメラマンは人によって得意分野が違います。
今回の案件の経験が豊富なカメラマンを選ぶべきです。


・使用期間とは?

上でも一度出てきましたが、キャスティングしたモデルやタレントや芸能人の肖像を使い始めてから、使用を終了するまでの期間です。
この期間を過ぎて使うと、追加の金額や違約金が発生してしまいますから、キャスティング後は十分にご注意を。


・ドクモとは?

読者モデルのことです。
元々は、一般人であり、雑誌の読者がモデルとして紙面に登場することを指していましたが、最近はドクモといえど、色々なジャンルで活躍したり、有名になったりする人もでてきましたから、言葉の定義があいまいになりました。
キャスティングの際に、専属モデルのようなプロのモデルとの使い分けでは、どちらかというと素人的な感じに近い人たちをドクモと呼びます。
ただし、明確な定義はありません。ドクモのキャスティングに関しては比較的プロ意識が低い人が多いので、取り扱いには注意が必要です。


・サロモとは?

サロンモデルの略です。
最近増えてきました、美容室などのヘアサロンの撮影モデルを中心に行うモデルのこと、またはそういう仕事のこと。
美容室や美容師さん自体のプロモーションが目的ですから、髪の毛中心の撮影。
ですから、ファッションモデルと違い、身長はあまり関係ありません。
女性受けする雰囲気、あとは、髪質などは重要となります。
比較的誰でも気軽に出来るモデルです。
また、モデルになりたい人からしても、気軽にできますから、人気のあるジャンルです。
ただし、ドクモと同様に素人に近い人が多いですから、キャスティングの際の取り扱いには注意してください。


・インフルエンサーとは?

SNSなどのフォロワー(ファン)を沢山もっていて、ネットを通して影響力のある人たちのことです。
企業が自社の商品やサービスをPRしようとした場合の方法として、最近活用することが増えてきました。
インフルエンサーに商品実際に使ってもらって、その感想をSNSで書いてもらうと、大きな宣伝効果を得られたりします。
必ずしもモデルやタレント活動をしているとは限りません。
うまく使えば、費用を押さえて、大きな宣伝効果を得ることができます。
シンフォニアではインフルエンサーのキャスティングも対応しています。


いかがでしたか?

どの業界にも特有の言葉はあるものですが、
使っている本人たちは、それが当たり前になっているので、
全ての人にとってわかってもらえるわけではないと言う事忘れていたりします。

だからできるだけ分かりやすくお伝えする。

それは大切なことだと思います。

もし不明な用語など他にありましたら教えてください(^^)

モデル・タレントのキャスティング会社シンフォニア


2021/4 追記
イメージ

キャスティングコラム